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イラストレーターYukiの雑記

企業は「求めない人物像」も提示したらいいと思う

就活・転職サイトで企業の求人を見ていると、とても不思議に思うことがあります。数えきれないほどたくさんの企業があるのに、同じようなことばかり書かれているのです。

 

 

「充実した社内行事」は嬉しいか

例えば、「求める人物像」は、だいたい

  • 「明るく前向きで向上心のある人」
  • 「協調性がある人」
  • 「自分にしかできない仕事がしたい!という方」

といった感じです。

 

募集企業側の「ウリ」も、似たような内容ばかりが目につきます。いくつもの企業の紹介文に、

  • 「笑いの絶えない、和気あいあいとした職場です!」
  • 「充実した社内行事!」
  • 「社員同士、プライベートでも仲が良いです!」

などと書かれています。

 

でも正直、私はこういった企業に魅力を感じません。プライベートを大事にしたいという思いが強いからです。会社の人と会うのは会社の中だけでいいと思うし、毎日朝から晩まで会っている会社の人たちと、どうして休日や終業後にまで会う必要があるのだろうと思ってしまいます。

 

また、「自分にしかできない仕事がしたい」とも思いません。そんな仕事をしていたら、自分が急病になろうが、親戚が亡くなろうが、どんなことがあっても休めません。

 

 

「こういうのが好きでしょ?」

よーく考えれば、私と同じような考えの人は結構多いだろうと思います。特に今の若者には。

 

それでも企業の求人内容が、こんなにも的外れなものばかりなのはなぜなのか?

 

そこには、「皆こういうのが好きでしょ?」という価値観の決めつけがあるような気がします。

 

「ドライな人間関係よりも、笑いの絶えない、仲睦まじい関係の方がいいでしょ?」

「充実した社内行事があって、プライベートでも社員同士がつるむのがいい会社でしょ?」

「素晴らしい人とは、明るく前向きで、協調性があって、みんなと仲良くする人でしょ?」

 

でも実際は、求人に羅列されているポジティブな言葉の数々を、ポジティブにとらえない人もいる。

 

「和気あいあいよりも、無味乾燥の方が居心地がいい。さっぱりした人間関係がいい」

「同僚は同僚であってお友達でも家族でもない。会社には働きに行くのであって、土日に遊ぶ友達を作りに行くのではない」

「自分にしかできない仕事をするより、組織として全員が同じクオリティで仕事ができるようにするべきだと思う」

 

こんな考えの人だっているはずです。

 

企業の求人内容がみんな同じになっている。それは、「求める人物像」を語り出すと似たようなものになるということ。それはなぜか?日本人には、「こういうものが、いいものだよね」という、思い込みの共通認識が色濃くあるからではないでしょうか。

 

 

「求めない人物像」を示してほしい

だから企業は「求めない人物像」も提示したらいいと思います。

 

「求める人物像」を示そうとすると、世間の「こうあるべき」論に従った内容になってしまう。だから「明るく前向きで協調性がある」のようなぼんやりとした、ほとんど何も言っていないようなことを、わざわざ紙面を取って書いてしまうのです。だから就活生は選べない。

 

「こういう人を求めてます!」「こんな人に向いてます!」ということだけじゃなく、「こういう人には向いていません」ということを示した方が、会社ごとの特徴が出るのはないでしょうか。就活生や転職者も、苦手なことややりたくないことの方が自覚しているような気がします。

 

あるエンジニア職の募集には、「エンジニアと言っても、一日中パソコンに向かっているだけではありません!チームのメンバーとミーティングするのも大事な仕事!」とありました。

 

そこには「人と全く接しないなんて嫌でしょ?人と関わることもあるから大丈夫ですよ!」という気持ちが伺えます。だけどエンジニア志望の人には一人で黙々と作業するのが得意という人も多いです。極端な話、「一日中パソコンに向かっていられますよ!人とほとんど話しませんよ!」と書かれていた方が魅力的に感じる人もいるかもしれません。

 

求人情報誌でよく「人と接する仕事特集」を見かけます。「人と接するのが好きな人、集まれ!」というあおり文。でも、「人と接するのって、大変な仕事だ。正直避けたい・・・」と思う人の方が多いのではないでしょうか?

 

いつの日か「人と接しない仕事特集」を組む求人情報誌が出てきたりしたら、面白いのになあ・・・と思う私です。

 

 

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