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イラストレーターYukiの雑記

私を数年ぶりに選挙に行かせた出口治明さんの言葉

今年、数年ぶりに選挙に行きました。2016年7月10日に投票が行われた参院選です。

 

私は、実家で暮らしていたときには両親と一緒に近くの中学校まで投票に出かけたりしていましたが、一人暮らしを始めてからこの夏までの数年の間、一度も選挙に行っていませんでした。

 

面倒だから、忙しいから、いいと思える候補者がいないから、投票しても何も変わらない気がするから…。本当の理由がどれだったのかは自分でもよくわからなくなってしまいましたが、そんな私が今回数年ぶりに投票に行った理由ははっきりしています。

 

それは、出口さんの本を読んで、選挙に行く意味と投票のしかたがわかったからです。

 

 

目から鱗の「いい候補者がいないときの投票のしかた」

 この夏、ライフネット生命保険株式会社をつくった出口治明さんの著書『働く君に伝えたい「お金」の教養』を読みました。

 

 

 

様々な示唆に富むすばらしい内容でしたが、特に選挙に関する次の部分にはっとさせられました。

 

 

(「いまの政治はよくない」と思っているのであれば、)いまの与党と逆の候補者を選べばいいだけの話です。

 

(中略)

 

たとえば日本は、他国に比べて女性の政治家が圧倒的に少ない。あと、若い政治家も少ない。だったら、女性が立候補していればその人に投票すればいいし、女性候補者がいなかったら歳の若い順に入れていけばいいでしょう?

 

 

 単純明快で、これならたとえ小学生でも迷うことなく誰に投票するか決めることができそうです。そしてこの動きが大きくなれば、確実に政治は「いままで」とは違う形になっていくはずです。

 

 

事前予想の使い方

 本書で出口さんは、メディアが発表する「事前予想」の活用のしかたについても教えてくれています。

 

先月のアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利して、各メディアの予想がことごとく外れたということもあり、最近「事前予想って一体なんの意味があるのだろう?」と思ったりしていました。が、本書を読むと、事前予想の正しい活用のしかたを思い出すことができます。

 

メディアは「○○さんが勝ちそう」「○○党が優勢」などと予想します。出口さんは、予想で優勢とされた候補者や政党を自分も支持するのだったら、選挙に行ってその候補者や政党に投票するのでも、棄権するのでも、どちらでもよいと言います。

 

どちらにしても、優勢とされた党や候補者が優勢である状況に変わりないからです。「棄権する(=投票に行かない)」というのは、有力候補に票を入れるのと同じことだという指摘には、目を覚まさせられたような思いでした。

 

そして、「事前予想の有力候補が自分が支持するものと違うときは、選挙に行って違う人の名前を書く、それしかない」というのも、ここまで読み進めると至極当たり前のこととして理解できます。

 

事前予想について、私のような未熟な若者はつい誤解しそうになりますが、それは「誰が勝つかという未来を予見し、予言する」ものというわけではないのだとわかりました。事前予想とは「このままだと、この人が勝ちます」という情報で、上記のように自分の判断を決めるために活用するべきだったんですね。

 

 

若者のデモが政治を動かさない理由

 川口マーン恵美さんという方の著書に、ドイツで行われたあるシンポジウムでのやりとりについて書かれています。シンポジウムのテーマは「原子力と日本社会」。

 

2011年に日本の高円寺で行われた、多くの若者が参加した反原発デモの映像がシンポジウム会場で映されたとき、パネラーの一人である教授が述べた言葉が核心を突いていました。

 

 

「メルケル首相が脱原発に方向転換をしたのは、政治的圧力、つまり、支持者を失うという危惧が芽生えたからだ。しかし、日本のこのデモは政治的圧力になり得ない。なぜなら、この若者の大半は選挙に行かないからだ」

 

―何とわかりやすい説明だろう。

政治家を動かすのは票の力なのに、多くの日本人はその権利をはなから放棄してしまっている。

 

 

 

 

出口さんも「選挙に行かないのは、完全服従の証です」と書いています。「よくわからないなら白票を出せ」とか「棄権も立派な意思表示」という発言を信じてはいけない、とも書かれています。このことは義務教育で必修にした方がいいレベルの、全員知っておくべき重要なことだと思います。

 

まとめ

 このように投票する候補者の決め方や事前予想の活用のしかたをわかりやすく教えてもらえたおかげで、これまで「意味がない」「面倒だ」と思っていた投票が何だか楽しみにさえ思えて、私は数年ぶりに選挙に行きました。

 

ここまで丁寧に教えてもらわないとわからなかった自分を恥ずかしくも思いますが、これからはどんどん選挙に参加するのが楽しみです。出口さん、素晴らしい本を書いてくださってありがとうございます!

 

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